男性が薄毛で悩むのと同様に、近年は薄毛に悩む30〜40代の女性が増えています。
- つむじ割れ
- 生え際のボリューム
- 分け目の薄毛
- ぺちゃんこ髪
- シャンプー時の抜け毛
- 地肌が透けてきた
- 産後の抜け毛から前髪が薄いなど
何かしらの髪の悩みを持ち、40代以上になると5割以上が髪全体の薄毛に悩まれています。
周りには相談しづらい薄毛のお悩み。薄毛の原因や対策方法などについてご紹介しているのでぜひチェックしてみてください。
薄毛の兆候となる髪や頭皮のサイン

脱毛症といえば、生え際や頭頂部の髪が部分的に薄くなる症状が思い浮かびやすいですが、女性の場合は全体的に髪が減っていくケースが最も多いです。
このような髪の抜け方をびまん性脱毛症といいます。薄毛になる兆候として、髪や頭皮に次のような5つの特徴が見られます。
[薄毛の兆候1]年々、髪が細くなる
髪が細くなる原因は以下の通りです。
- 遺伝
- ホルモンバランス
- ストレス
- 食生活や生活習慣の乱れ
- 遺伝
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生まれつきの体質として、髪の毛が細いことがあります。両親、家族全員髪の毛が細いなどの場合は、遺伝的に細くなると考えられます。
- ホルモンバランス
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女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの分泌量は、髪が生える成長期に大きな関わりがあります。
加齢やダイエット、妊娠、出産などでホルモンバランスが乱れると、エストロゲンの分泌量が減り、髪が細くなってしまうことがあります。
- ストレス
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強いストレスを受けたり、継続的にストレスを感じたりすることで自律神経のバランスが崩れヘアサイクルに乱れが生じ、成長期に健康的な髪を育てられなくなる恐れがあります。
血流も悪化してしまうことから、髪に必要な栄養が行き届かず髪が細くなってしまうことも考えられます。
- 食生活や生活習慣の乱れ
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髪は、毎日摂取する栄養から作られています。栄養不足となれば、髪は健康的な太さで育たず、細くなってきます。
またアルコールを摂取しすぎると、分解するためにビタミンB1を大量に消費してしまうため、髪にその分の栄養が行き渡りません。
ビタミンB1が不足すると、代謝低下を引き起こす可能性もあり、髪はもちろん身体にも良くないでしょう。
睡眠は、体を修復する作用のある成長ホルモンが分泌される大切な時間です。
睡眠不足や、質が悪い睡眠は成長ホルモンの分泌が減り、健康で太い髪を成長させにくくなってしまいます。
[薄毛の兆候2]頭皮が赤い
一般的に女性は男性に比べると、おしゃれのためにパーマやカラーリングを頻繁に行う傾向があります。
薬剤による炎症は頭皮が赤く炎症し、ひいては薄毛の原因となりますので注意が必要です。
[薄毛の兆候3]頭皮が硬い
頭皮が硬い場合は血行が悪い状態です。
頭皮の血行が悪くなると毛周期が乱れ、毛根に栄養が行き渡らず髪の毛の成長が遅くなったり、新しい髪の毛自体がなかなか生えてこなくなる原因となります。


[薄毛の兆候4]フケが目立ち、頭皮が痒い
フケや頭皮の痒みが気になる方は、何かしらの原因によって頭皮環境が乱れている可能性があります。
頭皮環境が乱れていると、髪は成長しにくくなり、細くて短い髪しか保てなくなります。
少しずつ頭皮が目立ち始め、初期症状では気付かなかった方も薄毛に気付きやすくなります。
[薄毛の兆候5]頭皮のベタつき
脂漏性皮膚炎になると、髪を洗ってもすぐにベタつくようになることに加え、かゆみや湿疹、かさぶたといった症状があらわれます。
深刻な頭皮環境の悪化を招いた結果、抜け毛が発生しやすくなってしまいます。
薄毛の兆候に早く気づくためには、自分で頭皮や髪に触れ、状態を知っておくことが大切です。
ストレスや食生活の乱れが薄毛の原因に

女性の薄毛は主に、血流の低下やホルモンバランスの乱れなどが原因になっていることが多いのですが、ストレスをはじめ、他にも遺伝的要素を含め様々なものが原因として関与しています。
日常的なことでいうと
- たばこを吸わない
- 過度な飲酒を避ける
- 栄養バランスに気をつける
- 質の良い睡眠をとる
- 過度なダイエットはしない
など気を配っていただきたいことはたくさんあります。
いずれにせよ、女性の薄毛の原因は1つではありません。さまざまな要因が重なり合って薄毛になると考えられていますので、今一度ご自身の生活習慣などを見直してみましょう。
比較的若い世代であれば、偏った食事・ムリなダイエット、誤ったヘアケアによる頭皮環境の悪化、中高年であれば女性ホルモンの減少、強いストレスなど。
代表的な女性の薄毛の原因とそのメカニズムについて説明していきます。
日々のストレスによる血流の悪化

精神的なストレスは体のあちこちに影響を及ぼしますが、その人の体の最も弱い部分に、最も強い影響を与えるといわれています。胃腸が弱い人は胃腸に症状が出ますし、肌が弱い人は肌のトラブルとなって現れます。
ストレスが原因で肌が荒れた経験を持つ人は、特に女性に多くいます。
頭皮も肌と切り離されるものではなく地続きなわけですから、ストレスの影響を受けやすいといえるでしょう。
頭皮は血行が悪くなりやすく、皮脂腺も多いことから顔よりもさらに悪化する条件を備えています。
ストレスにより抜け毛が増えてしまうと、その抜け毛がストレスになってさらに抜け毛が増えてしまうという悪循環に陥ってしまうこともあります。
食生活の乱れによる女性ホルモンの減少

女性ホルモンには、髪の毛のサイクルを整える、健康な髪の毛を保つといった働きがあります。
女性らしさをつくる女性ホルモンの一つ「エストロゲン」は、毛の成長にも大きく関わっています。
加齢でエストロゲンが減ったり生活習慣からホルモンバランスが崩れたりすると、髪の【成長期】が短くなり髪全体の量が減ります。
油分の多い食べ物による皮脂の過剰分泌

甘いものやファストフードなど、油分が多く含まれている食べ物を多く摂取すると、過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まってしまいます。
油分が頭皮に付着した状態が続くことで、薄毛を引き起こす原因に。
普段の食生活では油分の多い食べ物を取りすぎないようにし、ビタミンBを豊富に含む魚介類などの摂取を心がけましょう。
薄毛予防にシャンプーでのケアをていねいに行う

薄毛の方はシャンプー時はもちろん、髪を洗う前後のケアもていねいに行いましょう。
① 髪を洗う前のケア
ブラッシングは髪が乾いている状態で毛先から始め、だんだん全体をとかしましょう。
髪がもつれてブラシが引っかかる場合、そのまま無理やり引っ張ると切れ毛の原因となってしまいます。
いったんブラシを離し、表面部分から少しずつ髪の毛を取って、もつれを優しくほどきましょう。
それでもほどけない場合、もつれ部分の上部を押さえて毛根に余分な力がかからないようにしながらブラシでとかします。
ブラッシングの効果
- 髪の汚れを落とし頭皮環境を整える
- 刺激を与え頭皮の血行を促進する
- 髪にツヤと潤いを与え保護する
\ブラッシングが楽しくなる/
② シャンプーの仕方
頭皮のマッサージが終わったら髪を洗っていきます。爪を立てずに指の腹を使って行うのがコツ。
頭皮に優しい添加物が少ないシャンプーを使ったり、頭皮のバランスを整えるために週に何回かスカルプケアを取り入れたりしましょう。
マッサージブラシやシャンプーブラシを使って髪を洗ってもよいですが、できれば手で洗うことをおすすめします。
頭皮全体をまんべんなく触ったという感覚を大事にすることで、襟足などの洗い残しを防げるでしょう。
1日1回しっかりとシャンプーをして頭皮を清潔に保つことで、薄毛への効果が期待できます。
③ 髪を洗った後のケア

トリートメントまで終わり髪を洗い流したら、タオルドライをします。
事前に髪を軽く絞ったり払うなどして水分をできる限り取り除いたら、次に乾いたタオルで頭皮を優しく揉み込むようにしていきます。
最後に一番肝心な、毛先に溜まった水分の拭き取りを行います。タオルドライのポイントはできる限り髪とタオルに摩擦が生じないよう心がけることです。
必要に応じて育毛剤で頭皮のケアを行います。
頭皮の乾かしすぎに注意。頭皮全体をまんべんなく乾かすのがポイント

髪を軽く引っ張りながら乾かすのがコツ。
また一カ所にドライヤーを当て続けると頭皮が乾燥してしまうので、頭皮全体をまんべんなく乾かしていくとよいでしょう。
キューティクルに逆らわないよう、頭頂部から毛先に向かって上から下にドライヤーを当てて乾かしていきます。
髪を傷めないために、ドライヤーを髪から少し離して風を当てることが大切です。温度調節ができるドライヤーの場合、ドライヤーの温度を少し下げるのもよいでしょう
顔のきわは特に乾きづらいので、しっかりとドライヤーを当てましょう
シャンプー前後のケアや正しい髪の乾かし方によって、髪や頭皮の健康を保ちましょう
薄毛はストレスや食生活の乱れによって、20〜30代の女性にも起こることです。
兆候となるサインに気づけるように、髪や頭皮を触ってこまめに状態を知っておきましょう。
また薄毛対策には、乾燥から髪や頭皮を守り、清潔に保つことが欠かせません。シャンプーはもちろん、髪を洗う前後のケアもていねいに行うことが大切です。