「医療脱毛」とは、その名の通り『病院やクリニックなどの医療機関によって行われる脱毛』です。
エステサロンでも脱毛を行っている店舗も多く、サロン脱毛と区別するために「医療脱毛」と呼ばれます。
医療脱毛は一般的に「痛い」「価格が高い」などのネガティブなイメージが強いですが、昨今の医療脱毛ではその先入観を覆すために最新の医療脱毛機が開発されていたり、クリニックでもさまざまな努力がなされています。
医療脱毛の「良かった事」「不安だった事」

メリットのほうがクローズアップされがちな医療脱毛ですが、実際に始めるのであれば、クリニックで契約する前にデメリットやリスクも確認しておきましょう。
- 良かった事
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医療脱毛で用いられるレーザー脱毛器は照射パワーが強いため、少ない通院回数で高い脱毛効果を得ることができます。
早い人だと半年ほどで脱毛が完了するため、何度も通院する手間がかかりません。
5〜8回ほど施術を受ければ永久脱毛効果を得られるため、ムダ毛の悩みから一生解放されます。
医師免許を持った医師による医療行為なので安心して脱毛できます。
対応や施術に関しても「雑だった」ということもなく、最初から最後まで丁寧でした。
こうして欲しいなど要望があれば、こちらから言うと快く引き受けてくれます。
- 不安だったこと
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医療脱毛は、人によっては痛みを感じます。
不安な場合は麻酔クリームを効かせた後で照射を行うことによって、医療脱毛の痛みを軽減させます。
私の場合は、脱毛してすぐに塗り薬をもらえたので、それでおさまる症状であれば不安がなくなりました。
その他としては、医療レーザー脱毛機は、エステサロンや脱毛サロンの脱毛料金よりもコストがかかるため費用が高めです。
一度脱毛すれば、以降脱毛が不要になるのを考えると、一度の支払いは高くても長い目で見るとサロンに通い続ける時間と費用は少ないとも言えます。
脱毛に関する説明は時間をかけて丁寧してくれる

カウンセリングが始まると、初めに行うのがカウンセリングシートの記入です。
内容はクリニックごとで少し変わりますが、共通する内容は以下のとおりです。
- 名前、生年月日などの個人情報
- 希望する脱毛部位
- 脱毛経験の有無
- アレルギーや基礎疾患、妊娠の有無
シートに記入した後に、スタッフからのヒアリングが始まります。
「どの部位を脱毛したいのか」「今後妊娠を希望しているのか」など、医療脱毛を行う上での注意点をスタッフが確認していきます。脱毛の仕組みや効果に関する説明が行われます。
具体的には、使用する脱毛器や毛周期の説明などです。
カウンセリングで聞いておく3つのこと

- 施術のリスク
- 効果が出るまでの期間
- 脱毛完了までの費用
肌の炎症や赤みなどが発生する
クリニックには医師がいるので、トラブルが起きてもすぐに対応してくれます。
「どのようなリスクがあるのか」事前に把握しておくことで、納得して施術に望めるでしょう。
医療レーザー脱毛は1回では終わらない

脱毛効果が高い医療レーザー脱毛でも、1回の施術ですべての毛が永久脱毛できるわけではありません。
その理由は「毛周期」という毛が生えるサイクルにあります。
1回目のレーザー脱毛のときに、退行期や休止期に入っている毛にはアプローチができません。
すべての毛が同じ成長過程にあるわけではなく、バラバラの毛周期のどこかに散在しているということです。
そのため、1~2ヶ月ほど間を空けて、2回目の脱毛をします。これを繰り返すことで毛が生えてこない状態になります。
施術目安間隔は2〜3ヶ月ごと、期間は1〜1年半程度となります。
「ツルツル肌になるまで施術を受けたいのか」「手入れが楽になる程度で良いのか」によっても期間は変わるため、自身の希望を伝えた上で確認しておきましょう。
部分脱毛の料金は、全身脱毛に比べると割高
全身脱毛は、顔やVIOを含むかどうかで料金が大きく変わるので、プランごとの料金相場を確認しておきましょう。
料金に関してはクリニックごとで使う機械や回数によって変わります。
脱毛を完了するまでの費用と追加費用が、どの程度かかるかを把握するようにしましょう。
特に追加の照射費用に関しては、金額を公式サイトに掲載していないケースがあります。
あとから「意図しない追加料金が必要になる」といったトラブルを避けられるため、注意して確認するようにしましょう。
医療脱毛とエステ脱毛の違い

大きな違いは以下の二点です。
- 『医療脱毛は医師や看護師などの有資格者が施術するが、サロン脱毛は免許がなくても誰でも施術ができる』
- 『医療脱毛は毛根そのものを破壊し毛が生えてこないようにするが、サロン脱毛は今生えている毛を抜き落とすだけの一時的な脱毛』
医療脱毛 | エステ脱毛 | |
---|---|---|
脱毛方式 | レーザー脱毛 | 光脱毛 |
施術回数 | 約5回 | 約20回 |
施術者 | 医師・看護師 | 無資格でも可能 |
施術場所 | クリニック・医療機関 | 脱毛・エステサロン |
痛み | あり | ほぼ無し |
麻酔 | 使用 | 不使用 |
医療脱毛のレーザーの種類は3つ
現在、医療脱毛で主流となっているレーザーはアレキサンドライトレーザー・ダイオードレーザー・ヤグレーザーの3種類ですが、クリニックによって導入している機器が異なります。
レーザーの種類によって波長の長さが違います。
波長が短いとエネルギーが高く、一気に細胞を破壊することができます。
波長が長いレーザーは表皮深くにある毛根に有効的で、メラニンへの吸収率が低いので肌が黒い方にも施術が可能です。
アレキサンドライト | ダイオード | ヤグ | |
---|---|---|---|
波長の長さ | 755mm | 810mm | 1064mm |
脱毛方式 | 熱破壊式 | 熱破壊式/蓄熱式 | 熱破壊式 |
適している肌・毛 | 剛毛 普通の肌 | 剛毛・普通の毛・産毛 普通の肌~色黒肌 | 剛毛~産毛 普通の肌~色黒肌 |
痛み | 普通 | 弱い | 強い |
- アレキサンドライトレーザー
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黒い毛や太い毛などに、特に高い脱毛効果を発揮しますが、産毛のようにメラニンが少ない毛や、男性のヒゲのように毛根が深い毛には向いていません。
こんな悩みを解決したい人におすすめ- VIOなど濃い毛を脱毛したい
- 脱毛だけでなく美肌も手に入れたい
- スピーディに照射を進めてほしい
- 安全に医療脱毛したい
- ダイオードレーザー
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ダイオードレーザーは、アレキサンドライトレーザーやヤグレーザーに比べ痛みが弱めです。
波長がアレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの中間のため、多少の日焼け肌や色黒肌にも対応できます。
こんな悩みを解決したい人におすすめ- VIO脱毛したい
- 医療脱毛の痛みが不安
- 軽い日焼け肌・色黒肌、または色素沈着がある
- 顔や背中などのうぶ毛も脱毛したい
- ヤグレーザー
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痛みの感じ方には個人差がありますが、VIOや男性のヒゲなど太い毛が密集している部位は多くの熱エネルギーが発生するため、バチッとした強い痛みを伴います。
ヤグレーザー脱毛機の多くは痛みを軽減するために冷却機能を備えており、不安な場合は麻酔の使用も可能です。
こんな悩みを解決したい人におすすめ- 日焼け肌・色黒肌で脱毛を断られたことがある
- 色素沈着(黒ずみ)のある部位を脱毛したい
- 男性のヒゲなど毛根が深い毛を脱毛したい
- 顔やひじ上、背中などの産毛を脱毛したい
- 硬毛化してしまった毛を脱毛したい
聞きたいことを整理して医療脱毛のカウンセリングに行く
脱毛前のカウンセリングは、施術内容などを確認するだけでなく、実際にサロンやクリニックに足を運ぶことで、院内の雰囲気を肌で感じ、医師や担当者との相性を確認することができます。
カウンセリングのみして実際に脱毛するかどうか、いったん持ち帰ることもできます。
まずは、無料カウンセリングで脱毛の不安や疑問を相談してみてはいかがでしょうか。
納得できるまで無料カウンセリングに足を運んで、自分に合うクリニックを見つけましょう。